nmcliコマンドでVirtualBoxの「ブリッジアダプター」設定

ローカルエリアでWebサーバー

Windows10上のVirtualBoxにCentOS7をインストールして、LAN内からアクセスできるWebサーバーを立てます。LAN内の他の端末、ノートPCやスマホタブレットDHCPIPアドレスを取得しますが、CentOSのWebサーバーはIPアドレスを固定にする必要があります。
 
nmcliコマンドを初めて使って設定したので、その覚え書き。

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要はこんな感じ、CentOSのWebサーバは192.168.1.100で固定して、ほかはDHCPで取得します。

 

VirtualBoxのネットワーク設定

VirtualBoxの現時点のバージョン5.1.14において、ネットワーク設定で割り当てができるのは7種類。ローカルエリア内でWebサーバーとして使えるのはほかにもNATNATネットワークがあると思いますが、自宅使用でルータに直接ぶら下げても構わないのでブリッジアダプターを選びました。

ネットワーク設定の割り当て
  1. 未割り当て
  2. NAT
  3. NATネットワーク
  4. ブリッジアダプター
  5. 内部ネットワーク
  6. ホストオンリーアダプター
  7. 汎用アダプター

 

新規ゲストOSの作成

VirtualBoxのインストールや新規ゲストOSの作成は、他のいくつつかの完璧な記事を参考にしてください。

新規ゲストOSを作成したら、設定 > ネットワーク > 「アダプター1」の割り当てを「ブリッジアダプター」にしてCentOSをインストールします。「高度」の設定はデフォルトのままです。

「設定」ボタン
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「ネットワーク」のメニューから、ブリッジアダプターを選択
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CentOS 7のインストール -

今回はCentOS-7-x86_64-DVD-1611.iso」をダウンロードしてインストール、以下のIPネットワークの設定はインストール直後の状態からの設定です。

インストール直後のログイン画面
f:id:bleu-bleut:20170423095450p:plain

 

nmcliでインストール直後の設定を確認

バイス名を確認。インストール直後ではデバイスenp0s3はダウン。
  1.  
  2. # nmcli device
  3. root@localhost
f:id:bleu-bleut:20170423124023j:plain

一応MACアドレスはここで確認。
  1.  
  2. # nmcli device show enp0s3
  3. root@localhost
f:id:bleu-bleut:20170423124244j:plain

インストール直後は、IPv4アドレスは自動取得で、自動接続(connection.autoconnect)も無効。
  1.  
  2. # nmcli connection show enp0s3 | less
  3. root@virtualbox
f:id:bleu-bleut:20170423124714j:plain
f:id:bleu-bleut:20170423124719j:plain
f:id:bleu-bleut:20170423124724j:plain

 

nmcliでIPネットワーク設定

以上を踏まえて、IPv4アドレスを手動設定に変更、IPv4アドレス、DNS、デフォルトルートの各アドレスを設定し、自動接続を有効に変更。コネクションを再起動します。

  1.  
  2. // IPv4アドレスを手動設定に変更
  3. # nmcli connection modify enp0s3 ipv4.method "manual"
  4.  
  5. // IPv4アドレスとサブネットマスクを設定
  6. # nmcli connection modify enp0s3 ipv4.addresses "192.168.11.100/24"
  7.  
  8. // DNSサーバーアドレスはルータのLANアドレス
  9. # nmcli connection modify enp0s3 ipv4.dns "192.168.11.1"
  10.  
  11. // デフォゲもルータのLANアドレス
  12. # nmcli connection modify enp0s3 ipv4.gateway "192.168.11.1"
  13.  
  14. // CentOSの再起動でも自動接続
  15. # nmcli connection modify enp0s3 connection.autoconnect "yes"
  16.  
  17. // コネクションを再起動して設定を反映
  18. # nmcli device disconnect enp0s3
  19. # nmcli connection up enp0s3
  20. root@virtualbox

 

おわり

以上の設定で、ルータからは有線での接続が確認でき、MBAなどから192.168.11.100でSSH接続ができるようになりました。続いてLAMPやLEMP環境の構築をすれば、ローカルエリア内でWebサーバーを立てることができる、、、はずです。

ルータの管理画面
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参照サイト

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